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「はやく逃げてください。」命をかけたアナウンスで南三陸町一万人を救った一人の女性


人口1万7000人に最後まで防災無線の場所を離れず、避難を呼び掛けた。

そして、それが彼女の最後の言葉。

自分よりも町民の安全を優先。

まさに自分の命を掛けた最後の避難の呼び掛け。

もうその命は戻ってこない。

この無線を聞いて避難し、助かった人たちも大勢居ると思います。

きっとその人たちの心の中には永遠に残ると思います。

遠藤未希さんが無線で避難を呼び掛け続けた防災対策庁舎。

赤い骨組みだけが残っている。

東日本大震災の発生から、明らかになりつつある被害状況は拡大の一途をたどり、死者が1万人単位に及ぶとの見方も出てきた。

難航する救出作業、あふれる避難所、行き届かない食料や物資。

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福島第1原発1号機の爆発事故で、新たに約8万人の住民が避難を余儀なくされ、想像を絶する巨大地震に襲われた被災地は、大きな不安や疲労に包まれた夜を迎えた。

「はやく逃げてください」

街全体が津波にのみ込まれ約1万7000人の人口のうち、約1万人の安否が分からなくなっている宮城県南三陸町は、町役場が跡形もなくなるなど壊滅した。

多くの町職員や警察官、消防職員が行方不明となったが、その中に津波に襲われるまで防災無線放送で住民に避難を呼びかけた女性職員がいた。

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