北朝鮮の軍人に金正恩氏をあからさまに嘲笑する風潮 「幼稚園児」呼ばわり


金正恩氏を「幼稚園児」呼ばわりし始めた北朝鮮の軍人たち

北朝鮮の軍の一部に、金正恩党委員長をあからさまに嘲笑する風潮が生まれているという。これを受けて当局が検閲(監査)に乗り出し、複数の幹部が逮捕されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

人間を「ミンチ」に
黄海南道(ファンヘナムド)の情報筋によると、朝鮮人民軍の第2軍団で、一般の兵士はもちろん幹部の間でも、金正恩氏を侮蔑する発言が横行しているという。

金正恩氏のことを「幼稚園児」呼ばわりするのが当たり前で、ほかにも様々な悪口が使われており、祖父の金日成主席と父である金正日総書記と合わせたぐらい暴虐だと言う意味で「チェゴプ・キム」(キムの2乗)と呼んだりするなど、言いたい放題だとのことだ。

第2軍団といえば、軍事境界線にほど近い黄海北道(ファンヘブクト)の平山(ピョンサン)郡に本部を置き、米韓軍の正面で中部戦線を担当する部隊だ。総参謀長や人民武力部長(国防相)を歴任した金格植(キム・ギョクシク)氏が軍団長を勤めていた1990年代中盤には、「白頭山虎部隊」と呼ばれるほどの精強さで知られていた。

しかしその後、正恩氏は人事をテコに軍を統制する目的からか、指揮官を頻繁に交替させるようになる。その悪影響で、部隊を掌握できない指揮官の下で軍紀がゆるみ、今では「馬賊団」と呼ばれるまでに落ちぶれてしまった。

事件の報告を受けた軍総政治局は、あまりの事態に驚愕しながら、軍保衛部(秘密警察)に命じて大々的な検閲(監査)を行わせたという。その結果、複数の軍幹部とその家族が逮捕された。

正恩氏を軽んじたがために「ミンチ」にされ処刑された玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)前人民武力相の例を考えると、逮捕された人々も重罰を免れないだろう。

(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…)

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