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記念写真を撮るためだけに戻ってくる親子も…ガス室で死んでいく犬の現実


飼い主を最期の時まで信じながら、ガス室で死んでいく犬たちの現実

本書を読みながら、何度も泣いた。涙ぐむのではなく、子どものように涙を流した。人を疑うことを知らない犬たちのまっすぐな瞳と、それをおもちゃのように扱い、ゴミのように捨てていく感情の壊れた人間たちのコントラストが凄まじく、激しく心を揺さぶられた。

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ペットを飼うとは、どういうことか。ただかわいく、何となく側に置いて楽しむおもちゃだと思ってはいないか。

自分の都合を中心に据えるのではなく、「ペットの幸せ」を優先して考えられているか。――そんな、当たり前なのに見落としがちな「ペットと人との関係」について、深くリアルにえぐった本が『犬たちをおくる日–この命、灰になるために生まれてきたんじゃない』(今西乃子/金の星社)だ。

愛媛県動物愛護センターで働く職員の毎日の業務を中心に描きながら、その中でペットたちの命がどのように人間に扱われ、人はペットの命とどう向き合うべきかをまっすぐに読者に訴えかける本である。

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愛媛県動物愛護センター。県内の野犬や飼えなくなった犬・ネコ、保護された子犬、子猫などがここへ集められる。

譲渡会により飼い主が見つからなかった命は、全てここで殺処分されることになる。獣医師の資格を持ちながら、殺すことを仕事にしなければならない職員。

動物たちの最期がせめて安らかであるよう、黙々と収容室の床を磨き上げる職員。

週に2回、殺処分のために処分機へ誘導された犬たちへ向けてガス注入ボタンを押し、その命が消える瞬間をモニターで見つめる。どんな作業も、ボタンひとつで終わる。

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